第14回佐久間二郎能の会「三曜会」 公演無事に終了!
- nnookkii2018
- 2025年12月9日
- 読了時間: 3分
12月7日(日)第14回目となる「佐久間二郎能の会『三曜会』」を無事に開催することが出来ました。まずこの場をお借りまして、ご来場頂きました皆様、またご来場が叶わずとも色々と応援して下さいました皆様に、心より御礼を申し上げます。
今回は「平家物語の世界」をテーマに番組を立て、冒頭の薩摩琵琶から留めの能まで平家物語を題材とした演目で揃えました。特に狂言では映画「六つの顔」でも上映されました『川上』を、偶然にも上映時と同じ配役である野村万作先生・萬斎師の親子共演という形で上演して頂きましたが、やはり生の舞台の迫力はかなりものでありました! 私も出番前の時間でしたので揚幕の端から『川上』を拝見しましたが、ラストの場面では完全に涙が溢れてしまいました。
今回の番組のトップバッターである『薩摩琵琶』では、かれこれ20年ほど前からのお知り合いである鶴田流薩摩琵琶奏者の川嶋信子様に、特別ゲストとして演奏をお願いしました。実は川嶋様は過去に私のところで謡曲のお稽古もされており、ご自身の琵琶の芸を磨くために常にストイックに活動されている姿勢は、本当に感服するばかりでございます。
今回は有名な「祇園精舎」と「壇の浦」の二曲を演奏して頂きましたが、川嶋さんの奏でる琵琶の音と美しい語りの声が能楽堂に響き渡った瞬間、見所の空気が一気にピンと張り詰め、場内がまさしく平家物語の世界観に没入していくのを感じました。一瞬でお客様の耳と心を惹きつける川嶋様の芸に感服でした。
その次には私の師匠・観世喜之師と喜正師による仕舞。迫力の「碇潜」と哀愁の「敦盛」の対比も非常に魅力的でした。
そして狂言『川上』。実を言いますと、私がまだ30代くらいの頃に、一度、楽屋で万作先生の『川上』を拝見したことがあり、その時の万作先生の至芸が忘れられず「自分が能の会を主催するようになったら、いつか万作先生に『川上』をお願いしたい」とずっと思っていたのですが、今回、その念願がかなったことは本当に嬉しい限りです。
また野村裕基さんによる「奈須輿市語」も凄まじい気迫と熱気に溢れていて、この後に自分が能を舞う前に随分とハードルを上げてしまったなぁ…と内心思っておりました(苦笑)
最後に私・佐久間が演じました能「俊寛」。シテについては反省点だらけですが、とにかくツレのお2人をはじめ、地謡・後見・お囃子・ワキ・アイの皆様が素晴らしく、本当に周囲の方々に支えて頂いた舞台であったと実感しました!
特に、ワキを勤めた野口琢弘師は今回が俊寛の初ワキ。かくいう私も俊寛は初シテでしたので、先週に学校巡回公演で三日間ご一緒だったのですが、その間も二人で時間を見つけては「俊寛」の舞台を互いにどう演じるかについて話し合っていました。
私自身、現在物の能は大好きなのですが演じるのは大の苦手でして、今回も稽古や申し合わせ(リハーサル)の段階で師匠や諸先輩方からだいぶ厳しくダメ出しを食らいました(汗
ですが、そのおかげで当日はかなり振り切って演じることが出来た。もちろん、前述の通り反省点は山積みですが、今回の経験によって自身の能の演じ方の幅が少し広がった気がいたします!
振り返れば自身が40歳を迎える年に「いよいよ世にうって出よう!」という熱い思いを抱いて立ち上げた「三曜会」も、今年で14年目。先はまだまだ果てしないですが、こうして毎回、多くの方々に支えて頂いて続けてこられたことは、本当に幸せなことです。
これからも、自身の芸力向上に邁進するとともに、多くの皆様に能楽の魅力を知って頂けるよう、精進を重ねてまいります。
皆様、本当にありがとうございました!
そしてこれからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
第14回「三曜会」を終えて 佐久間二郎 敬白
























コメント